「なれそめ」に注意
悪質サクラ運営アプリ
アプリ名称:なれそめ 対応OS:iOS
なれそめの概要
■ご近所検索機能ですぐに近場の人がみつかるとアピールしているが、実際は出会いや異性交際を禁止している点
■18歳未満と高校生の利用は禁止としているが、身分証を使った年齢確認を行っていない点
■サクラを使って出会いに関するメッセージを大量に送信し、男性会員からの返信を狙った運営をしている点
販売業者 | Naresome Support Team |
所在地 | 愛知県津島市天王通5-48 ライオンズ津島天王通 |
連絡先メール | wananana0707@yahoo.co.jp |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=約11円 メッセージ送信1通=220円 |
なれそめの特徴・使い方
「なれそめ」は、特に近場での出会い探しが最適なアプリとしてストアでPRをしていることから、基本的に直接の出会いができるアプリと認識している人がほとんだと思われます。
検索画面に、距離の指定ができるので、特に近場の出会い探しをアピールしていますが、そのほかには特に変わった機能はなく、会員検索で見つけたユーザーと1対1でのメッセージのやり取りをするアプリとなっています。
なれそめの料金体系
「なれそめ」の料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費pt |
メッセージ添付画像閲覧 | 20pt |
メッセージ送信 | 20pt |
リミット解除 | 1000pt |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1pt当たりの金額 |
130pt | 1480円 | 11.3円 |
410pt | 4520円 | 11円 |
730pt | 8500円 | 11.6円 |
このアプリは、ポイント消費制で、レートは1pt=約11円です。アプリ内では1pt=10円と案内されていますが、実際の購入画面を見てみると、どのコースを選んでも1pt=11円以上となっていました。
このアプリのメイン機能となる、メッセージの送信は1通=20pt(約220円)となります。料金の比較として書きますが、一般的な出会いアプリではメッセージ送信1通=50円程度が相場です。
となれば、このアプリでは相場の4倍以上の高額でやり取りをすることになってしまいます。料金設定をみるだけでも、このアプリが優良アプリではないことがわかります。
さらに、料金の設定を変更した可能性もありますが、上記のように、料金案内に間違いがあるというのは、かなりずさんな運営体制と言えるでしょう。
なれそめの運営会社
次に「なれそめ」の運営会社情報を確認してみましょう。
役務の提供者名は「なれそめサポートチーム」となっていて、おそらく会社名ではないとわかります。
所在地とされている場所は、マンションの一室のようにも見えますが、部屋番号等が記載されていないため、詳細に特定することはできません。
また、連絡先には電話番号を掲載せず、フリーメールが設定されています。
アプリ内にも問い合わせフォームを設置するなど、電話での連絡は一切受け付けていません。有料のアプリにもかかわらず、電話でのサポート体制がないというのは、ユーザーとしても不安材料ですね。
なれそめの評価・口コミ
次は「なれそめ」の評価や口コミについて検証していきましょう。以下はAppStoreの口コミ・レビューです。
まだレビューが1件しか投稿されておらず、ここから評価を見ることは難しいでしょう。
出会えない系
ポイントと時間の無駄。要通報
ただ、その1件は、「出会えない」とはっきり書かれていて、このアプリが出会いアプリでないことや、サクラ運営でポイントを削っていることを表していました。
今後、どのようなレビューが掲載されていくかはわかりませんが、運営側も意図的に高評価レビューを作成し、平均評価を上げるような操作をしてくる可能性はありますね。
なれそめに潜むサクラ
それでは「なれそめ」に登録し、実際に私宛に届いたメッセージの内容を確認してみましょう。
サクラのメッセージの特徴は、こちらから返信をしなくても、ずっとメッセージを送り続けてくるところです。このように、何日にも渡って、あきらめずにメッセージを送信してきます。
男性側が返信をしないと、サクラはどんどんメッセージの内容を過激にしていきます。このサクラは、逆援助希望しても私が返信をしなかったため、金額を上げて交渉してきました。
さらに、運営側と一体となって、キャンペーンを謳ったメッセージも届きます。運営からのお知らせを確認してみると、ポイント購入後、購入金額に合わせて何日かやり取りが無料になるというものでした。
結局はどうにかポイントを購入させるために、無料トークをアピールしているにすぎません。
この会員のメッセージはよく見ると文字化けしています。これはおそらく、自動で男性会員の登録地域が表示されるようになっていたのが、うまく変換されなかったものと思われます。
このように、ほぼ自動的に多くの男性会員に合わせたメッセージが送信できるよう、アプリ側は設定をしています。
会話が噛み合わなかったり、一方的に質問ばかりしてくるのはすべてサクラです。相手にしないことが大事です。
なれそめをオススメしない理由
それでは、なぜ「なれそめ」がおすすめできないアプリであるかを説明していきます。
なれそめは出会いアプリではない
「なれそめ」はストアで「繋がるトークアプリ」と謳っていますが、アプリの説明には「近場での出会い探しに最適」と記載するなど、出会い目的の運営をしているように見えます。
しかし、このアプリは、「出会い系サイト規制法」により様々な運営条件を満たして運営している「インターネット異性紹介事業者」ではないため、出会いアプリではありません。
いわば違法に出会いアプリに似た運営しているため、利用規約には出会いや異性交際を禁止すると記載し、言い逃れをしています。
また、利用規約の冒頭には、このアプリは情報交換アプリであると記載しており、あくまでもインターネット上のやり取りをするアプリだということがわかります。
ストア説明と、実際の運営方法にかなり矛盾があるようにも思いますが、利用規約を事前にきちんと読むことで、このようなアプリを回避することができます。
なれそめには18歳未満のユーザーが登録できる
「なれそめ」は「出会い系サイト規制法」に定められた運営条件を満たさないと書きましたが、その運営条件のひとつに、身分証を使った年齢確認が挙げられます。
「出会い系サイト規制法」では、18歳未満の児童が出会いアプリを利用することで、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的としています。
そのため、登録時や利用開始前に、必ず身分証を使った「確実な年齢確認」を実施することが義務付けられていますが、このアプリではそのような手続きをとっていません。
さらに、アプリが提供する情報(プロフィール等)に正確性や確実性がないことや、アプリ内でのトラブルに運営側が一切関与せず、責任を負わないことにも、会員にあらかじめ規約で同意させています。
つまり、年齢を偽って登録した18歳未満の会員と知らずに接触し、トラブルになっても、運営側は一切責任を負わず、利用者側の責任となってしまうのです。
なれそめはサクラを使った運営をしている
「なれそめ」に男性会員として登録すると、すぐに、たくさんの女性会員からメッセージが届きます。
数日放置してしまうと、未読が多すぎて、アプリの動作が悪くなっているとお知らせが出るくらい、メッセージが溜まってしまいます。
一般的に、出会いアプリでは、会員一覧はログイン順に表示されることが多く、あまり利用していない会員は目に留まりにくくなっています。
しかし、このアプリではサクラが新規登録の会員に一斉にアタックをかけているので、ログインしていなくてもどんどんメッセージが届いているのです。
サクラは、男性会員に返信をさせて、登録時の付与ポイントを消費させ、ポイントの追加購入させるのが仕事です。
たくさんの誘いに舞い上がって、やり取りをはじめても、実際の出会いには繋がらないので注意が必要です。
なれそめ総評
「なれそめ」は典型的なサクラ運営を行っている悪質アプリです。
「なれそめ」のように、出会いアプリを装って会員を獲得し、サクラから出会いにまつわるメッセージを送信して、収益をあげている悪質アプリは多数存在します。悪質アプリの特徴をつかんで、うまく回避しつつ、本来の出会いアプリで安心の出会いを見つけましょう。